加熱脱着装置(ATD)を用いて、試料を直接加熱して発生するガスの定性・定量分析を行うことができます。この方法を用いた加熱発生ガス定量の利点として、以下が挙げられます。
試料を図1に示す加熱脱着装置専用のチューブに入れて加熱します。このチューブを図2に示す加熱脱着装置(ATD)にセットして分析を行います。
図1 試料をセットした図 | 図2 加熱脱着装置(PerkinElmer製 TurboMatrix) |
樹脂をATD-GC/MS法で測定したGC/MS-TICと溶媒に溶解してGC/MS測定したGC/MS-TICを図3に示します。
図3 GC/MS-TICの比較